北岳にキタダケデス

登山前日の深夜に甲府に到着し、朝6時に南アの活動拠点の広川原へバスで到着するため、眠いったらありゃしない。

まぁ それでもワクワクはとまらない。この登りだす前の山を眺める瞬間がたまらない。登山が楽しいのは登ってるときの苦しさや下ってるときの爽快感、尾根上を移動するときのなんとも言えない心地、挙げればいろいろあるがとにかく楽しいところにある。この登山前の眺めの儀式もその一つなんだろうが、まぁそれはおいておく。

2000m付近の白根御池小屋まではちょっとキツメノ傾斜の登山道。

白根御池小屋を越えてからの草すべりはといわれる登山道は辛いの一言。とにかくきつい斜面、よくこんな斜面を雪のある5月に登ったものだと思った。ひいひい言いつつもなんとか2・3時間で尾根に出たものの、ガスってて視界はほぼ0。

休む時間もそこそこに、初日の目標の北岳山荘を目指すことに。しばらくして北岳肩の小屋に到着。以前お世話になったときのお礼を小屋のオーナーに言った。

2日目の天気も良くはないとのことと本来の目的(小屋のオーナーに挨拶をする)の達成で、2泊3日の予定を1泊2日の予定へ変更することに・・・・・とりあえず、肩の小屋でテントを張り北岳頂上への往復で帰ることにした。

2日目に頂上行ってから下山するのは面倒だったので、その場でテントを張りその後頂上へ行くことに。テント場からは鳳凰三山が見えて最高の眺め。肩の小屋はどこも景色はいいのかもしれない。


時間も迫ってきたので、頂上へ向かった。肩の小屋からちょっと上の部分がかなり急なんだが、ここでもまた、よく積雪期にこんなところに来たものだと自分のアホっぷりを改めて認識。


頂上につくころにはガスってた景色もうっすらと和らいできた。


頂上では、時折雲が風で飛ばされて景色がよくなる瞬間があったが、ほとんど雲で覆われた視界であったため早々に立ち去ることに。テントに戻りその日は18時に即寝した。寒さで0時に起きことはあったけど、2時くらいにまた寝たので比較的寝れたテント場での睡眠かもしれない。

翌日は来た道を戻るのもつまらないので雪渓を通るコースに変更。昨晩寝袋にはいってから気づき、面倒だったのでしなかったマッサージのツケが回ってきた。いつも以上に太ももに倦怠感が・・・


雪渓脇まで降りて北岳のほうを眺めると、1日目以上に雲がかかっていたので下山でよかったと確信した。


今回の登山は、広川原から草すべり、肩の小屋、頂上、そして肩の小屋で1泊して大樺沢から下るコース。


1日目に1800m弱の標高差を登るコースだったせいもあり結構疲れた登山だった。


2泊3日から1泊2日へと短縮させた山行だったが、最近はまたあとで登ればいいというお気楽スタンスのおかげで不満はない。下山してくる最中に、危険な場所を避けてもうチョイお気楽な登山スタイルに変更しようかなと考えてはいたものの、下山してみたらちょっと危ない場所も悪くないなという方向に早変わりしてた。

まぁ そこが登山のいいところなわけだが。次はどこにいくかな。